京菓子展2021 テーマ『徒然草』
実作部門 『優秀賞』と『鈴木宗博』賞を頂いた作品
【進むべき道は自分で見つけまっすぐ進む】
●一枚目の多色の練りきり
赤青黄の色素のみを使用し、色んな感情、情報、選択肢があることを表した
●上に重ねた紫
最終的に希望、夢(銀箔)を見出し、自分で進むべき道を見つけ(白のライン)、
冷静に、淡々と、でも情熱を持つという意味を込めて紫色で表した
伝統色である紫式部で表現した三角のような、三角じゃないような形で示したのは人と同じでなくていい、それぞれのやり方や表現で良いという意味を込めた
世の中の情報を得やすくなり迷い、不安、怒り、希望など多くの感情に揺れ動くことが多くなったかもしれない近年。
知ったうえで必要な情報だけを手に入れ、取捨選択し周りに流されず、自分の中にある弱さに流されず、自分で進むべき道を決めてまっすぐ進む
41段、49段、93段、155段を読んで、それぞれに与えられた残された時間は誰にもわからないし、明日終わるかもしれない、ならば一番したいことをして生きていきたい、と。必要に迫られたことは考えなくても何とかするもの。
188段のように準備ばかりして、目標にたどり着く道にすら乗ることができずに人生が終わるという事がないように。
ぶれない強さを持つという気持ちを込めて作った意匠
菓銘は『真実一路』という意味も込めてまっすぐ進むという意味で付けた